ジャニーズ事務所が設置した「外部専門家による再発防止特別チーム」がジャニー喜多川氏の性加害問題に関する調査報告書を公表した。その中でジャニー氏だけでなく、事務所の副社長を務めてきたメリー喜多川氏への言及もあった。
調査報告書の『メディアの沈黙』という項目の中に、メリー氏に関する文言が多数ありました。それは今まで“噂”レベルに留められてきた『圧力』を“真実”と認定したと言っていい内容です。

報告書からメリー氏に関する部分を引用しよう。文藝春秋に対する訴訟の東京地裁判決でも、週刊文春の記事において、「原告事務所〔注:ジャニーズ事務所を指す〕は怖く、当局〔注:在京の民放テレビ局を指す。〕でも事務所にネガティブなことを扱うのはタブーである」とした上で、「週刊文春」の具体的な文言を書いている。
ジャニー氏が性加害を続ける1つの原因になったと認定された「メリー氏の隠蔽」や「メディアの沈黙」についてスポーツ紙は触れたのか。会見翌日の30日の紙面を読むと、日刊スポーツでは多くのジャニーズタレントを長年取材してきた記者がコラムを書いた。
同コラムに「メリー氏」という名前は見当たらないが、ジャニーズ事務所からの「圧力」を認識したことはないとしている。ただ、同紙は2年前にメリー氏の死去を伝えた紙面の中で、メリー氏が日刊スポーツに乗り込んできた様子を綴っている。
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