【バスケットボールW杯】日本がパリ五輪出場を決定!自力での快挙は48年ぶり、渡辺雄太が感極まって「やっと報われた気がする」

五輪を決めて右手を突き上げる渡辺雄太(ロイター)

◆バスケットボール男子 ▽W杯 順位決定リーグO組 日本80―71カボベルデ(2日・沖縄アリーナ)

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17~32位の順位決定リーグO組の最終戦で、世界ランキング36位の日本は、同64位のカボベルデに勝利。アジア最上位が確定し、24年パリ五輪出場が決まった。2大会連続8回目、自力では1976年モントリオール五輪以来、48年ぶりの快挙となった。また、日本はW杯で史上初の3勝を挙げた。

第1Qこそ2点ビハインドで終えたが、第2Qで富永啓生が3Pをたて続けに決めるなど逆転に成功。第3、第4Qも主導権を握った。第4Qに入って13点連続で失点と攻め立てられたが逃げ切った。

渡辺雄太は「いったん試合の話はおいといて最高です。やっと報われた気がします。あんなこと言った手前正直不安もめちゃくちゃありました。本当に今回が最後になるんじゃないかと…。ほんとみんなしんどい時でも…。沖縄のみなさんが盛り上がってくれたおかげで」と涙で言葉を詰まらせた。

日本男子代表は、2019年W杯で5戦全敗、21年東京五輪で3連敗と、直近の主要国際大会で結果を残せずにいた。そこで、24年パリ五輪出場権獲得を目標に掲げ、21年東京五輪で女子日本代表を銀メダルに導いたトム・ホーバス氏が、同年9月から男子代表監督に。女子代表から男子代表へ、“ビッグサプライズ”での就任劇だった。

指揮官は約2年懸けてチームを築き上げてきた。当初、男子代表選手に思ったことは「『勝つ』という自信がない。そこは直したい」。日本の強みを生かした速い展開のバスケットボールと、3点シュートを重視し、選手一人ひとりの役割を明確化。馬場雄大は「(指揮官は)自分たちのバスケをするかどうかって話しをずっとしてきてる。芯が通っている」と語り、渡辺雄太(サンズ)も「彼を信じてやっていきたい」。ホーバス監督は大会前「みんなの自信がすごい上がった」と心の成長を感じていた。

1次リーグ(L)では第2戦目のフィンランド戦で、欧州勢とW杯12度目の対戦にして初白星&W杯で17年ぶり勝利を挙げ、歴史を変えた“ホーバス・ジャパン”。全格上の「死の組」でアジア勢唯一となる1勝を挙げ、勢いのまま、順位決定Lでもベネズエラから15点差を逆転し勝利するなど、列島を感動の渦に巻き込んだ。最高の12人が、日本バスケ界に新たな歴史を刻む五輪切符を手にした。

報知新聞社

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