かつてヨーグルトに付属していた「フロストシュガー」と呼ばれる粒状の砂糖を、みなさんは覚えているでしょうか。消費者の声を受け、大手メーカーがプレーンヨーグルトへの添付を廃止してから、10年ほどが経ちました。そんな懐かしの砂糖は、今どうなっているのでしょうか。

この「フロストシュガー」と呼ばれる粒状の砂糖を製造しているのは、製糖メーカーの日新製糖(東京都中央区)です。フロストシュガーは、一体どれくらい溶けやすいのでしょうか。担当者によると、20度の水200ミリリットルにグラニュー糖とフロストシュガー各25グラムを入れて溶けやすさを比較した実験では、グラニュー糖では完全に溶けるのに45秒かかったところ、フロストシュガーではたった10秒で溶けたといいます。
しかし、フロストシュガーを巡る状況は厳しくなっていきます。そして2000年代以降には、乳製品メーカーがプレーンヨーグルトへの添付を相次いで廃止してしまいます。各メーカーの広報担当者は、ねとらぼ編集部の取材に対し、添付廃止の背景を次のように説明します。
「ヨーグルトの砂糖」という活躍の場を失ってから久しいフロストシュガーは、現在ほとんど使われなくなってしまったのでしょうか。実はそうではないと、担当者はいいます。「実は、今でも業務用としては比較的安定した需要を持っています。製菓や製パンの現場では作業工程の時間短縮につながることから、溶けやすいフロストシュガーが活用されています。また、スポーツドリンクなど水で溶かして飲む粉末飲料にもフロストシュガーが使われています」
フロストシュガーは「溶けやすい」という特性を生かして、今も底堅い業務用需要を維持。そして、よく見かける粉末飲料にも、その姿を垣間見ることができるとのことでした。

コメント