母としての責任を赤の他人に預け、幼い息子を虐待し、死に追いやった被告は、法廷で消え入りそうな声で話すと、涙を流した。

5歳の男の子が母親と事実婚の夫婦3人に壮絶な虐待を受け、死亡した事件。法廷では、虐待の映像が公開され、聞くに堪えない虐待の全容が明らかになった。
懲役12年を求刑された母親が語る「弱さ」はどこにあったのか。見えてきたのは、壮絶な虐待、奇妙な同居関係。そして、母親としての意思の弱さだった。
裁判では、虐待の現場となった部屋に設置された、ペットカメラが証拠として公開された。
飼っていた猫の動きに反応するカメラには、本来の目的からは大きく外れ、3人の大人が寄ってたかって行った、5歳児への虐待の記録のほとんどが残されていた。
2022年3月5日。埼玉県本庄市の木造2階建ての家の床下、冷たい土の中から小さな男の子の遺体が発見された。柿本歩夢くん。当時わずか5歳だった。
逮捕・起訴されたのは母親の柿本知香被告(31)、同居をしていた事実婚の夫婦、夫の丹羽洋樹被告(36)と妻の石井陽子被告(55)の3人。柿本被告と丹羽被告の裁判員裁判が、さいたま地裁で行われている。

コメント