巨人が26日に行われるドラフト会議で中大・西舘勇陽投手(21)を1位指名する方針を固めたことが24日、分かった。この日、東京・大手町の球団事務所で阿部慎之助監督(44)も入ってスカウト会議を実施。午後3時過ぎに取材対応した吉村禎章編成本部長(60)は「全く決まっていません」と説明したが、その後の追加会議で決定に至ったとみられる。新監督は同じ中大出身。大学球界屈指の即戦力右腕を最上位に位置づけた。

阿部巨人のドラフト戦略が急展開をみせた。中大の西舘を1位指名する方針を固めたことがスポーツ報知の取材で明らかになった。最速155キロの即戦力右腕で大学球界屈指の逸材。上位候補に好投手が多い中で最上位評価に位置づけた。
西舘は大谷(エンゼルス)と同じ岩手・花巻東から中大に進学。大学2年冬から走者なしでもセットポジションからクイック気味で投げるようにフォームを改良して素質が開花した。東都大1部通算51試合に登板し、12勝10敗。防御率1・95と成績を残した。
巨人は今季、チーム防御率がリーグ5位の3・39、救援防御率は同ワーストの3・81で、2年連続Bクラスとなる4位に終わった。来季の巻き返しへ投手整備は最重要ポイント。23歳の戸郷が12勝、25歳の山崎伊が10勝、24歳の赤星が8月以降で5勝を挙げ、若き投手陣が力をつける中、さらなる戦力アップのため、即戦力投手を中心に検討してきた。
昨年は9球団が事前に1位を公表。対照的に今年は各球団が慎重に情勢を見極め、異例の情報戦が展開されてきた。13日に広島が最速で青学大の常広の1位指名を公表。この日、西武が国学院大の左腕・武内の1位を公表した。大学生に好投手が多い中、巨人は入念に議論を重ねた結果、西舘に決めた。阿部監督の中大の後輩となるが、そこが1位の要因ではなく、純粋に全候補の中でナンバーワンの評価だった。
右腕は先発も救援もできるタイプで投手陣の救世主になれる素質がある。現時点で西舘の1位を公表している球団はない。運命のドラフトまで残り1日。阿部巨人が信じて待つ。
〇…1位指名が競合で抽選になった場合の巨人のくじ引きは阿部監督に託される。吉村編成本部長が「阿部監督でしょう。そうなった場合は引いてくれると信じています」と話した。また指揮官の意向通り、通常ドラフト後の育成ドラフトまでフル参加することも正式決定。吉村編成本部長は「(阿部監督は)育成のところまで最後までいると。その選手をしっかり育てて支配下にして使いたいということは強く言われていた」と明かした。
◆西舘 勇陽(にしだて・ゆうひ)2002年3月11日、岩手・一戸町生まれ。21歳。一戸南小3年から野球を始め、一戸中では軟式野球部。花巻東では1年夏からベンチ入り。2年春夏、3年夏と甲子園に3度出場。中大では1年秋からリーグ戦に出場。3年秋にベストナイン。憧れの投手は菊池雄星、大谷翔平。特技はクロスカントリースキー。好きな言葉は「初志貫徹」。185センチ、79キロ。右投右打。
引用元


コメント