石川県の小中学生が全国学力・学習状況調査で高い成績を収めている一方で、「行き過ぎた事前対策」の問題が浮上しています。これは、調査の直前に過去問を解くなどの対策をとっている学校が全体の4割以上に上るという事実から明らかになりました。
事前対策の問題点
全国学力・学習状況調査は学力“テスト”ではなく、“調査”であるべきです。しかし、事前に詰め込みで過去問をやったりすると、それは本来の子どもたちの実態とずれてしまいます。これにより、子どもたちだけでなく教職員も授業の時間を使って対策をすることになり、教育課程そのものに学力調査が影響を及ぼしてしまいます。
事前対策が無くならない体質の根深さ
石川県教育委員会は「過度な対策に関する情報は寄せられておらず、正答率上昇のみを目的とするような行き過ぎた事前対策はなかった」としています。しかし、実際には事前対策をしないようにとの指示がなかった学校が多く、この問題は根深いものとなっています。
まとめ
全国学力・学習状況調査での「行き過ぎた事前対策」問題は、教育の質を損なう可能性があります。本来の目的である子どもたちの学力の把握からずれ、教育課程そのものに影響を及ぼす恐れがあります。この問題を解決するためには、教育委員会だけでなく、学校、教職員、そして保護者の理解と協力が必要となります。
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