【最新台風情報】熱帯低気圧の発生とその影響について – 上層寒冷低気圧の役割と来週の天気予報

2日夜の衛星画像を見ると、台風11号は強い勢力で先島諸島の南の海上を西へと進んでいます。台風12号は日本の南の海上を北西へと進んでいます。12号はさほど発達せずに9月3日には熱帯低気圧へと変わる見込みです。

さらに日本の南の海上には台風11号、12号とは別に雲がまとまっているエリアが確認できます。これらについて “台風13号・14号の卵が…”といった形で伝えている記事もあります。ただ台風になるかどうかは微妙で可能性は小さいとみています。さほど発達しないとみられるためです。

9月4日朝の予想天気図です。雲がまとまっていたエリアで熱帯低気圧や低気圧として解析されています。ただ熱帯低気圧になればすべてが台風になるわけではありません。

今回の台風12号や熱帯低気圧や低気圧の発達や進路に影響を与えているのが、地上の天気図には表示されない上空の低気圧です。

上層寒冷低気圧と呼ばれるもので上空の高い層に寒気を伴っている低気圧です。

こちらは2日9時の上空9700mや5800m付近の気温を示したものです。日本の南の海上の上空高い所には周囲に比べて冷たい空気があることがわかります。

高層天気図をみると、この上空の高い所に冷たい空気を伴った低気圧が存在しています。これが上層寒冷低気圧です。

この低気圧の南東側では対流活動が活発となり雲が湧きやすいエリアとなることがあります。台風12号となった熱帯低気圧が発生した時も上層寒冷低気圧の南東側にあたるエリアでした。

一方で、この上層寒冷低気圧による風の流れが熱帯低気圧や台風周辺の風を乱すことで台風の発達を抑えることがあります。台風の海面付近と上層の風の向きや強さに大きな違いが生じることで(=鉛直シアが大きい)、台風が発達するための台風の渦を弱めてしまう形になるからです。

今回の台風12号がさほど発達しないまま熱帯低気圧になるのは、12号の進路に先行する形で上層寒冷低気圧が移動してきたのが大きな影響を与えているとみられます。

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