イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスとの間の越境攻撃が続いています。これまでに双方の死者は2800人を超え、イスラエルは近く地上作戦を開始し、ハマスの完全排除を目指すと見られています。
イスラエル南部のガザ境界近くには、戦車や軍用車両が集結し、予備役の兵士が続々と到着しています。一方、ガザからは時折爆音が鳴り響き、大きな煙が舞い上がっています。これは連日続くイスラエル空軍の空爆の結果です。
イスラエル軍は、ハマスとの圧倒的な軍事力の差を背景に、戦車などを多方面から一気に侵攻させる狙いです。短期戦で決着をつける作戦と見られています。しかし、ハマスも軍事力を強化しており、エルサレムに届くロケット弾を発射させる技術を持ち、多数の攻撃ドローンも所有しています。
イスラエルから連れ去られたとされる150人の人質の存在も、イスラエルの作戦を難しくしています。人間の盾として利用される可能性があり、人質の命を守りながらの地上侵攻は困難を極めます。地上作戦を実施すれば、ガザで多数の民間人が犠牲になることも避けられません。
イスラエル軍関係者によると、イスラエルにはガザの街を模した訓練施設があり、民間人の犠牲を最小限に抑える訓練をしているとのことです。しかし、これが現実の戦場でどれほど役立つかは未知数です。
この紛争は、中東全体の安定を揺るがす可能性があります。国際社会は、両者が和平を求める道を見つけることを切に願っています。
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