奈良県警の「ハリボテ」オービスが交通安全に貢献…通行車の速度落ちる

奈良県警吉野署が、持ち運びできる速度違反自動取締装置(可搬式オービス)を模した<かかしオービス>を運用している。紙製の張りぼてだが、製造元にも許可を得た見栄えで、見かけて速度を落とすドライバーも。署は一定の抑止効果があるとして今後も活用する考えで、「(取り締まり可能な)本物の場合もあるので、常にスピードは控えめに」としている。

可搬式オービスとは

23日午前、大淀町内の国道309号で、トラックや乗用車が速度を落として走っていた。ドライバーの視線の先には三脚付きの白い箱(高さ59センチ、幅28センチ、奥行き35センチ)。可搬式オービスそっくりの見た目をした「ダミー」だという。

可搬式オービスの運用

可搬式オービスは自動で車速を計測し、速度超過を検知すると、ナンバーやドライバーを撮影する仕組みで、違反者には後日通知が届く。その場で停車させる必要がある通常のレーダー式装置での取り締まりと異なり、通学路や生活道路など比較的狭い場所で、少ない人員による取り締まりが可能で、2016年から全国で運用されている。

ハリボテオービスの製作と効果

そこで考案されたのが、ダミーだった。今春、吉野署の若手交通課員2人が「本物そっくりの偽物を使うのはどうか」と提案。製造元の東京航空計器の許可も取り、3か月かけて製作した。厚紙にラミネート加工を施した箱形で、黒く塗ったカップ麺の容器をストロボ部分に見立てるなどした。実物にうり二つの外観で、走行中の車からだと見分けがつかないという。

コメント

タイトルとURLをコピーしました