災害時の食事と健康問題:被災後の同じメニューが引き起こすトラウマと栄養不足

災害時の食事と健康問題:被災後の同じメニューが引き起こすトラウマと栄養不足

災害多発国日本では、いつ大規模な地震その他の災害に見舞われるかわからない。関東大震災から100年のこの機会に、いざというとき生き延びる糧となる、非常時の食について考えたい。

在宅避難では食材の確保と献立のやりくりが大変

宮城県の住宅街で暮らす主婦のSさん一家は東日本大震災のとき、会社員の夫、小学校1年生の娘、4歳の幼稚園に通う娘、2歳の息子との5人家族だった。地域は震度6強で津波の心配はなく家族も一戸建ての家も無事だったが、停電と道路が寸断されたことで、生鮮食品がほとんど手に入らない1週間を過ごしている。

避難所での食事問題

災害食研究の第一人者に、実情と対策を聞いた。管理栄養士・医学博士の資格を持つ医薬基盤・健康・栄養研究所の坪山(笠岡)宜代先生は、「備蓄は、普段の食事で食べている好きなモノが一番です」と話す。

健康問題と栄養不足

最初に表れる健康問題は、低栄養。「ほとんど何も入っていないおにぎりと菓子パンが1日の食事、という避難所ではエネルギーも足りないですし、栄養素が炭水化物に偏っています。皆さん、食欲もないんです」

肥満問題と長期避難

肥満になる人も多い。東日本大震災後の福島県では、1年半後に男性避難者の肥満が約10%増えました。子どもでも肥満の報告は多く、震災から2カ月後、2~6カ月後のどちらの期間でも肥満が増えていることがわかったことも指摘する。

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