日本の南海上には、台風9号と10号の2つの台風がありますが、気象庁は27日、マリアナ諸島付近の熱帯低気圧が今後24時間以内に台風になる見込みだと発表しました。これが台風11号になる見込みで、海外の予想では日本にかなり近づく可能性を示すものもあります。

台風11号の進路予想と影響
台風に発達する見込みの熱帯低気圧は27日正午にはマリアナ諸島にあって、中心位置は北緯17度35分・東経144度00分。北東にゆっくり進んでいて、中心気圧は1000ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は15m/s、最大瞬間風速は23m/sとなっています。
気象庁の予想
気象庁によりますと、この熱帯低気圧は28日正午には台風となってマリアナ諸島にほとんど停滞。中心気圧は998ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は18m/s、最大瞬間風速は25m/s。
アメリカとヨーロッパの予想
アメリカの予想ではさらに発達を続け、4日ごろに九州地方に近づく可能性を示しています。一方、ヨーロッパの予想ではアメリカの予想ほど顕著な発達はみられませんが、今後予想が変わる可能性もあります。
石川気象予報士の解説
石川博康 気象予報士「マリアナ諸島に位置する熱帯低気圧について、気象庁は28日午前9時までに台風に発達する見込みと発表しました。台風が発生すれば台風11号になります。気象庁によりますと9月1日午前9時には日本の南に進み、中心付近の気圧が990ヘクトパスカル、最大瞬間風速は35メートルと予想されています。さらに、海外の予想では日本にかなり近づく可能性を示すものもあります。8月から9月にかけては台風が最も発生するシーズンです。引き続き最新の情報に注意するようにしてください」
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