俳優の堺雅人(49)が主演を務める今夏最大の話題作、TBS日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(日曜後9・00)は、3日に第8話が放送された。謎のテロ組織「テント」のメンバーの名やその実態が明かされる中、嵐の二宮和也(40)演じる「テントのNo.2」ノコルの心情が濃密に描かれた。そして「ノコル」の何気ないセリフの中に、歴史と関連する言葉が散りばめられていた。

第8話では、林泰文演じるテントの幹部・バトラカの名や、二宮和也演じるノコルが実は第1話でも映り込んでいた会社「ムルーデル」の代表だったことなど、その実態が明かされていった。
そして、ベキとの親子関係。ノコルとベキに血のつながりはないが、親子としての強い絆がうかがえる。
ノコルが気にしていた「純白のデール」。「デール」とは、モンゴルの民族衣装のこと。そして、モンゴルで「純白」は、「純粋」や「幸福」、「偉大さ」「崇高」などを意味する高貴な色とされている。さらにモンゴル帝国を建国したチンギス・カンが好んだ色とされている、とても意味のあるものだったのだ。
名前の「ノコル」も、実はモンゴル語で「僚友」を意味した言葉だといいう。チンギス・カンが建国したモンゴル帝国の建国期には「領主個人に忠誠を誓う家臣」といったニュアンスで用いられたといい、一部では「子供の時に拾われて義弟・養子として育てられノコルになった者たちで」と説明されている。
視聴者からも「1番刺さったところは“俺と同じ純白のデールまで着させて”です。一気に特別が崩れちゃったノコルが切なくて」「ノコルの“俺と同じ純白のデールまで着させて”のセリフから本物の息子に対する嫉妬心を感じてしまうんだけど、ノコルは本当にただのノコルなんだろうか。公安説、別班説もあるけどどうなんだろう」「ノコルが白く、日焼けしてない件 まず本当の親子でない デールの白はお父さんが決めた白だから大切にしてる。会社勤めだからあまり日焼けしない 白は幸福と偉大さを象徴 ノコルの思いから白なんだと思った」「ノコル様の“俺と同じ”が泣ける…今までお父さんの特別は自分だけだった そしてこれから先も自分だけだと信じてた それなのに突然本当の血縁かつ自分より全ての能力が上回った兄が来た その上、自分にお父さんがくれた“幸福と尊厳さの象徴”である純白のデールを兄も受け取った それは辛い…」「ただ1人着るのを許されていた真っ白なデール、血が繋がりがないからこそそこに誇りや安心感優越感があったのかな」と、さまざまな声が上がった。
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