第19回世界陸上競技選手権大会の最終日、男子マラソンで初出場の山下一貴(26、三菱重工)が2時間11分19秒の12位でフィニッシュしました。終盤の追い上げでメダルまであと一歩の快走をみせましたが、両足がけいれんするアクシデントに見舞われ、惜しくも入賞には届きませんでした。

レース前にはスタッフと共に円陣を組んで臨んだ山下、其田、西山の日本勢3選手。現地時間は午前7時、気温は24℃、湿度は70%に加え、昨日の女子マラソンの状況と異なりやや風が強い気象状態となりました。
しかし、40キロを過ぎたところで左足がけいれんをおこし立ち止まってしまいました。その後もスピードには乗れず、後続に抜かれ7位。ゴール直前で今度は右足がけいれん。満身創痍の状態でも痛む足で約2.195キロを走り切り2時間11分19秒の12位でゴールしました。
レース後、山下は「申し訳ないですね。入賞出来たと思ったんですけどね、なかなか難しいですね」と声を詰まらせ「左足のふくらはぎがつってしまってそのあとそれ気にしながら走っていたら右足もつってきて、いろんなところつり出しちゃって」と厳しいレース展開を振りかえりました。それでも最後は「また帰ってきます。次はメダルを目指して頑張りたいと思います」と笑顔で前を向きました。
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