15日に行われた「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)で、日本記録保持者の鈴木健吾選手が11・9キロ地点で途中棄権するという無念の結果となりました。

鈴木選手は序盤から苦しそうな走りが続き、5キロ過ぎから徐々に第2集団の後方となりました。8キロ過ぎには先頭と55秒差をつけられ、11キロ過ぎから腰に手をあてて歩き出し、11・9キロでレースをやめました。これは自身初のマラソン途中棄権となります。
今回のレースは雨中の消耗戦となり、川内優輝選手が大逃げで引っ張る形となりました。しかし、鈴木選手はこのハイペースに対応しきれず、結果として途中棄権という選択を余儀なくされました。
鈴木選手は昨年の世界選手権を直前のコロナ感染で欠場し、今年3月の東京マラソンは右股関節痛で欠場と苦しい時期が続いています。今回の途中棄権は、その苦境をより一層深める結果となりました。
MGCは男女上位2人が代表に一発内定する制度で、もう1枠は「MGCファイナルチャレンジ」の対象レースで設定記録を突破した記録最上位選手が内定します。しかし、鈴木選手の途中棄権により、その可能性は消滅しました。
今後の鈴木選手の動向に注目が集まります。彼のこれまでの実績を考えれば、再起は十分に可能です。しかし、そのためには体調管理とトレーニングの見直しが必要となるでしょう。
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