強い台風11号は9月2日~3日にかけて先島諸島のすぐ南の海上を西へと進む見込みです。その後は、台湾を横断してさらに西へと進んで中国大陸へと進むとみられていましたが、予想に変化も出てきています。
気象庁の進路予想
気象庁の進路予想では、9月4日(月)以降の3日先~5日先の予報円が大きくなり、円が重なって表示されています。これは台風がどこへ向かうのかが定まっておらず、台風の動きがゆっくりとなる可能性があることを示しています。予想のブレ幅が非常に大きな状況です。

ヨーロッパ中期予報センターの進路予想
ヨーロッパ中期予報センターのアンサンブル予想の結果です。アンサンブル予報は、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。
アメリカ海洋大気庁の進路予想
アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予想結果でも、Uターンして東シナ海方面へと進む傾向を示すデータが複数あります。
秋雨前線とのコラボで本州は大雨となる可能性も
気象庁の週間天気予報支援図をみると、台風11号が台湾を通過した後、周辺には低気圧の存在を示すLマークがあります。これは台風11号や周辺で新たに発生した熱帯低気圧の存在を示しているとみられます。
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