若きエースがまさかの大乱調だ。巨人・戸郷翔征投手(23)が25日の阪神戦(東京ドーム)に先発し、5回途中6失点でKOされた。

交代を告げた原辰徳監督(65)からは何とも言えない笑みがこぼれた。ヤクルト戦で3連勝し、迎えた首位・阪神との3連戦。チームをさらに加速させるべくカード初戦を託された戸郷が、猛虎打線のエジキとなった。
立ち上がりから逆球など制球に苦しみながらも2回までは無失点。しかし、3回二死二塁から森下に甘く入った直球を左中間席へ豪快に運ばれて2点を先制された。
さらに、味方の守備にも足を引っ張られた。4回は右翼手の丸が佐藤輝が放った右翼線への打球のクッションボールの処理にもたつき、無死三塁のピンチ。一死後に坂本に左前適時打を浴びた。
そして、勢いづかせてしまった5回も先頭の中野、森下の連打で走者を背負い、一死一、二塁の場面で再び佐藤輝に右中間を破る走者一掃の2点適時二塁打…。続くノイジーに右前へタイムリーを許し、ベンチの我慢も限界を迎えた。
5回途中での降板は今季最短、6失点も被安打10も今季ワーストの成績。抜群の安定感を誇ってきた右腕が、シーズン終盤の肝心な試合で思わぬ〝落とし穴〟にはまってしまった。
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