【甲子園】慶応に有望選手が集まる理由 野球推薦なし、入学に勉強不可欠も「エンジョイ野球」へ憧れ

【甲子園】慶応に有望選手が集まる理由 野球推薦なし、入学に勉強不可欠も「エンジョイ野球」へ憧れ

土浦日大に勝利し、最高の笑顔で駆け出す清原(左から2人目)ら慶応ナイン(カメラ・義村 治子)

慶応の野球部とは

慶応は全国屈指の高偏差値を誇る難関校だ。それでもなぜ才能にあふれた選手たちが集い、甲子園で勝ち進むことができるのか。全国の有望中学選手が受験を志す背景に迫った。

慶応の野球部の特徴

群雄割拠の高校野球界。勝負を決めるのは有望中学球児のスカウティングだ。だが慶応は学校の特性上、「野球が上手なら絶対合格」というわけにはいかない。

慶応の野球部の入部方法

慶応にはスポーツ活動に文化活動も含めた推薦入試制度がある。「野球推薦」や「枠」はなく、野球部入部を志す生徒がこの制度で入れるのは1学年につき、だいたい「10人弱」といった狭き門だ。中学の内申点が満点45点中、38点以上あることが最低条件。そして作文と面接の試験を経て、合格者を決める。

慶応の野球部の魅力

赤松衡樹(ひろき)部長(47)は「ウチの制度では合格の確約が出せないんです」と明かす。それでも有望中学球児の間で、慶応の人気は高い。難関の慶大にほぼ100%進学できることや、髪形自由、先輩後輩の関係性が厳しくなく、自由な雰囲気であることも大きい。森林監督の「自ら考える野球」に共鳴し、入学を目指す選手も増えている。真の文武両道を貫き、OBが野球部の経験を生かして財界、法曹界、マスコミ界などで活躍していることも人気に拍車をかけている。

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