日本大学アメフト部、薬物疑惑拡大により再度無期限活動停止へ

日本大学は1日、部員が違法薬物事件が起きたアメリカンフットボール部を再度、無期限活動停止にすると発表。併せて8月31日付で同部学生寮を閉鎖するとした。

警視庁は8月5日、覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反(ともに所持)の疑いでアメフト部3年生部員を逮捕。その後大学は10日に「部員1名による薬物単純所持という個人犯罪」と発表し、あくまでもアメフト部ではなく個人が起こした事件と強調。翌11日からチームの全体練習を再開し、リーグ戦出場を目指していた。

ところが、事態は急展開。逮捕された部員の供述などから、別の複数の部員も大麻を所持した疑いがあるとして、警視庁薬物銃器対策課が22日、大麻取締法違反(共同所持)などの疑いでアメフト部の寮を再び家宅捜索していた。

日大は9月1日付で「本学アメリカンフットボール部学生寮の閉鎖と再度の無期限活動停止について」と題し、ホームページを更新。「アメリカンフットボール部学生寮で2度目の家宅捜索が行われ、複数の部員が任意で取り調べを受けるという事態になっております。このことは、もはや個人の犯罪にとどまるところではなく、大学としての管理監督責任がより厳しく問われている状況です」などと〝個人の犯罪〟としていたスタンスを改めた。

さらに「本学はこのような事態を招いたことを深く反省し、徹底的に調査することといたしましたので、8月31日付で同部学生寮を閉鎖し、9月1日より同部を再度、無期限活動停止といたしました」と発表。「本学としましては、警察の捜査に全面的に協力し、その推移を見守ると共に、十分な薬物対策を講じ、実効ある管理監督体制の構築を検討してまいります」とした。

世間が注目した林真理子理事長らの会見から1か月近くが過ぎたが、事態は収まるばかりか、むしろ悪化。日大の後手対応が際立っている。

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