ウォータースライダー事故:「危ない」と言いながら滑り降りた児童と衝突、119番は40分後の死亡事故について

ウォータースライダー事故:「危ない」と言いながら滑り降りた児童と衝突、119番は40分後の死亡事故について

夏休み最終盤の24日、島根県邑南町市木のレジャー施設「瑞穂ハイランド」のウォータースライダー(長さ25メートル、幅1メートル)で遊んでいた小学3年の岩本昊駿(ひろたか)君(8)が別の児童と衝突し、25日に死亡した事故で、町教育委員会などが同日記者会見を開き、児童の見守り体制が不十分だったことを認めた。

町教委によると、事故は地元の公民館と児童クラブが企画したデイキャンプで発生。小学1~6年の児童10人が参加し、公民館や児童クラブの職員、地元住民ら大人8人が引率していた。

事故が起きた午後2時25分頃は、スライダーの他、バギーの乗車体験、細いベルトの上を歩くスラックラインなどを楽しむ自由遊びの時間で、大人の見守りも分散していた。岩本君は、スライダーの中間付近から何度も滑り降りて遊んでいたが、出口の2、3メートル上にいたところ、「危ない」と言いながら滑り降りてきた別の児童と衝突。近くに大人1人がいたが、事故直前まで気づかなかったという。

その後、車などで休ませて様子を見ていたが、事故から約40分後、父親が到着した際に呼吸に異変があったため119番。岩本君は搬送先の病院で緊急手術を受けたが、頭部外傷による呼吸不全で意識が戻らず、25日午後5時半頃に死亡が確認された。

大橋覚教育長は「自然の中で危険な遊びをする際の危機管理や、自由遊びについてもスタッフで情報共有し、役割分担をすることが必要だった。配置や管理に問題があった」と陳謝した。

瑞穂ハイランドは25日朝、スライダー前に「立入禁止」「滑走禁止」の立て看板を設置して営業。施設を運営するアオイテクノサービス(広島市)地域創生事業部の日野広和課長は「現場での標示物などによる注意喚起や見守りを徹底し、再発防止につなげる」と述べた。

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