松川るい議員の海外出張経費精算についての苦言と自腹についての怒り

松川るい議員の海外出張経費精算についての苦言と自腹についての怒り

松川るい参議院議員が、自身のパリ研修を巡って、大炎上を起こしている。研修とは言いながら、出発(7月24日)から帰国(28日)まで3泊5日の日程の間、純粋な研修に当てられたのは6時間だったという。リュクサンブール宮殿、エッフェル塔での観光、セーヌ川でのディナークルーズ、シャンゼリゼ通りでの自由行動を楽しんでいたようだ。

あまりの炎上っぷりに、「問題はそこじゃない!」「薄い」「表面的すぎる」という炎上への批判も強まっている。

今回、松川るい氏の議員初当選から今日に至るまでの、国会での発言をすべて読んでみた。松川氏の8年目になる国会活動で、発言は297回(会議数は50件)あった。典型的な自民党の政治家であろう。自分の担当する外交分野において、あれが足りない、これが足りないと指摘をして、増税に賛成するという立場をずっと堅持していた。

特に今回の件と関係する発言があったので、それを例にとってみたい。令和4年11月10日の外交防衛委員会だ。

「私がまずお伺いしたいのは海外出張費、これ特に外務省員は、全国家公務員もちろん出張あるわけですけど、その職務の性質上、外務省職員、非常に、海外出張というのを日常的にやっていることであると思いますが、この海外出張費を職員が自腹で払った上、補填が直ちになされないという現状がある」「一か月とか二週間とか出張行くわけですけど、大臣が一緒の期間なんて一日とか二日ですから。そうすると、そこで自腹を切っている」

自腹を切るというのは、たしかに、おかしなことだが、それはいったいどういうことなのか。松川氏は続けてこう主張する。

「一件一件行った出張は、三万円足が出ちゃった、そうすると、その一件一件をですね、わざわざ書類をそろえて、財務省と外務省のその会計担当者が時間を使って協議をして支給すると。非常に事務的にも無駄ですし、また、そのような金額、例えば十万円足が出たらそれでもうさすがにお願いしますっていうふうに言うと思いますけど、もしも五千円や二万円だったら諦めちゃうかもしれないです。諦めてしまったものは会計課の耳にさえ届かないんです。私は、出張というのは仕事でありまして、仕事に行って三千円だろうが二千円だろうが足が出ること自体がそもそもおかしいと思います。何で仕事に行ってマイナスのペナルティー食らわないといけないんですか」

なんのことはない、制度上、支払う仕組みはあるものの、手続きが面倒だということだ。民間企業にいる人間の感覚からして、経費精算というものは、「一件一件をですね、わざわざ書類をそろえて」請求するものである。数百円でも数十円も同じことだ。それが面倒であれば、民間企業であっても、自腹を切るしかない。当然、経理部の耳にも届かないものだが、松川氏は、自身のかつて所属していた外務省において、そのような手続きをすっとばして、お金が支給される仕組みをつくりたいということのようだ。ペーペーの外交官を超一流ホテルに泊まらせたいようだが、財源は国民の血税なのだが…

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