8月、米子市に住む女性が夫と自宅で就寝したのを最後に、行方が分からなくなりました。女性は認知症を患っていてこれまでにも1人で外出してしまうことがあったそうです。「何もいらないので生きて帰ってほしい」夫は妻の帰りを待ち続けています。

妻が行方不明になった 荒川勉さん「昨日までいた人間が急にいなくなって、もう…胸が張り裂けそう」こう話すのは、米子市に住む荒川勉さん64歳です。
8月8日、荒川さんが朝起きると、隣りで寝ていたはずの妻・泰子(やすこ)さん、59歳の姿はなく、それ以降、行方不明になりました。
泰子さんは7年ほど前から認知症を患っていて、これまでにも行方が分からなくなったことがあり、その際は20分ほどで見つかったといいますが…
「認知症の行方不明者」はいま全国で増加しています。警察庁によりますと、去年、警察に届け出があった認知症の行方不明者数は1万8709人。統計開始から10年連続で増加し、過去最多となりました。
鳥取県でも去年の行方不明者306人のうち、およそ2割60人が認知症患者です。そこにはこんな背景もあります。
鳥取大学医学部 浦上克哉 教授「やはりコロナ禍で外出を控えたり、いろんな人とのコミュニケーションが減ることによって高齢者の認知機能が悪化しているデータが得られている」
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