仙台育英を破り、107年ぶりの優勝を喜ぶ清原(中央)ら慶応ナイン。全国高校野球選手権大会決勝で慶応が8―2で仙台育英を下しました。

清原和博さん(56)を父に持つ慶応の清原勝児内野手(2年)が9回に代打で出場し、親子2代で夏の甲子園優勝を飾りました。

6点リードで迎えた9回。先頭の福井の打席で「代打、清原君」がコールされるとスタンドからは大歓声。初球から積極的に振っていきファウルになると、2球目から4球連続でボール球を見極めて四球を選んだ。今大会初めて出塁に成功すると、代走が送られてスタンドからはねぎらいの拍手が起こった。
慶応(神奈川)が仙台育英(宮城)を13安打8得点の猛攻で破り、107年ぶりの優勝を飾った。1回に1番・丸田湊斗外野手(3年)の夏の甲子園決勝史上初となる先頭打者本塁打などで2点を先制すると、2回には1死二塁で再び丸田が右前適時打を放ち点差を3点に広げた。3―2と1点差に迫られていた5回には福井、代打・安達、八木の適時打に相手の守備の乱れも重なり一挙5得点。試合の流れを大きく引き寄せた。
投げては先発の2年生左腕・鈴木が4回まで2失点の粘投。5回からは2年生エース・小宅が登板し、連覇を狙う仙台育英打線を6安打2失点に抑えて胴上げ投手となった。慶応は三塁側アルプスだけでなく三塁側内野席、左翼外野席まで埋め尽くした大応援団の声援を受け、1916(大正5)年の第2回大会以来となる優勝を飾った。
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