2023年10月15日、東京・国立競技場で行われたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)では、男子の日本記録保持者・鈴木健吾が12キロ手前で途中棄権という結果に終わりました。

鈴木は股関節周辺を痛めた状態でスタートラインに立ちました。「まずスタートラインに立って今の立ち位置、力を確認して、自分の弱さを知って自分を奮い立たせたい思いだった」と語りました。
しかし、序盤からついていけず、「2着を獲れないんだったら意味がないと思っていた。厳しいと思った時点でやめた」と今後のファイナルチャレンジを見据えて早い段階での棄権を決断しました。
一方、21年に結婚した妻・一山麻緒は2位に入ってパリ五輪の切符をつかみました。「(東京五輪の後に)次は一緒にということで4年やってきて。僕は獲れなかったけど、有言実行の妻は誇りに思う。僕も最後1枠あるので一緒にいけるように頑張りたい」と闘志を高めました。
パリ五輪への道はまだ続きます。MGC上位2人がまず決定し、残りの1枠は、MGCファイナルチャレンジで争われます。男子は12月の福岡国際、来年2月の大阪、同3月の東京、女子は来年1月の大阪国際、同3月の名古屋ウィメンズが対象大会となります。
鈴木健吾の途中棄権は残念な結果でしたが、妻・一山麻緒のパリ五輪切符獲得は喜びの一方で、鈴木自身も最後の1枠を目指して闘志を燃やしています。これからの彼の挑戦に期待しましょう。
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