俳優の大和田獏が4日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金・午後1時)に出演。20年4月に新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなった女優の岡江久美子さん(享年63)への思いを語った。

大和田がテレビで岡江さんへの思いを語るのは初めて。「もう3年半近くたっちゃったんですけど、まだなんかね、納得いってないっていう感じなんですけど。突然でしたからね」と吐露。「なかなか話す気持ちになれないっていうのが正直な気持ちで。まあ徹子さんの前なら話せるかなということで」と番組出演を決めたと明かした。
20年4月、仕事のため地方にいた大和田のもとに岡江さんから「熱が出た」と電話があった。大和田が急いで帰京すると、岡江さんは熱が下がっていなかった。翌朝病院に連れて行くと「血中酸素ですか。あれが低いと。先生も少し青くなって、入院した方がいいかもしれないって」。すぐに病院を探し、受け入れてくれる大学病院に救急で入院した。そして岡江さんは集中治療室(ICU)に運ばれ、全身麻酔で人工呼吸器を装着。「入院した後はお見舞いもいけないし、何も持っていけない。ただ1日1回夕方、先生の方から電話が来て様子を聞かせてくれるっていう日々が続いたんです。その時が一番つらい時期だったですね。精神的に」と振り返った。
病院からの連絡を待って携帯電話を握りしめる日々が続き、「朝電話があって、先ほど亡くなりましたと」と電話で訃報を告げられた。1人だけ遺体と対面できることになり、大和田が対面。「もう袋みたいなところに入って、ここ(顔)だけビニールの透明なのがついてて顔は見れたんですけど、まぁそれだけった。それで遺骨で帰ってくることになっちゃったんですけどね」と振り返った。
「やっぱりケジメってのは必要なんだなと思いますね。今までお葬式なんてねって思ってましたけど、大事な1つの節目として必要なものなんだよねって」と突然の別れに戸惑いがあったという。そして一周忌となる21年4月23日、音楽葬「スマイル!岡江フェスティバル」をオンラインで開催した。「我々が唯一できた送別、儀式でしたね。やってよかったなと思ってます。特に娘は1つ区切りが付けられた」と大和田。
現在は娘の女優・大和田美帆と孫と同居する。「1つ残念なのは、あの人(岡江さん)のもっと老けたおばあちゃんを見たかった。それだけがちょっと悔やまれますけどね」としみじみ話していた。
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